デザイン住宅ならではの空間構成とは

デザイン住宅ならではの空間構成とは

「家」とは、そこに住む家族やその生活スタイルによって、使い方や過ごし方が様々です。
デザイン住宅において、その大切な空間を作り上げるのが建築家です。
家族の希望を満たすために、ヒアリングと提案を繰り返し、安心と快適を兼ね備えたたった1つの「家」をその家族と作り上げるのです。
既存の「家」とは違い、その家族に必要なものを必要なだけ空間の中に準備することができ、また要望によっては省いていくことも可能です。
たくさんの収納が必要な家庭もあれば、少しの収納にして部屋全体を広く取りたいという家庭もあるでしょう。
そういった一つ一つの要望を聞き取り、形にして提案します。
空間構成には建築家、設計士とその家族との対話が不可欠です。
建築家は家族の要望を取り入れた設計図などを、家族がイメージしやすい形で提案します。
また、空間構成にはその家庭の予算も考えながらの調整が必要になります。
その家族にとって唯一無二の大切な空間のため、デザイン住宅では建築家や設計士とその家族がしっかりとコミュニケーションをとることが大切です。

デザイン住宅の間取りに拘る時は水回りを固めると使いやすい

デザイン住宅の間取りに拘るときには、まずリビング階段でらせん階段・スケルトンなどデザイン性に凝って作れるのでお洒落な家になります。
帰宅した家族や二階の自室から外出するときに他の家族と顔を合わせるので、コミュニケーションが生まれやすいですが、来客が訪問した時には顔を合わせることになります。
デザイン住宅でも、水回りのキッチン・風呂・洗面所・トイレを近くに纏めておくと行き来がしやすくなり、家事の効率も良いです。
特に洗濯は、1階で洗ってから2階のベランダへ干してから、2階のクローゼットへしまうか、1階で全て行うかをイメージしてから最適な間取りを選ぶと無駄が省けます。
仲が良くても一人きりになりたい時、仕事などで集中したい時があるため、プライベートエリアも確保しておくといいです。
書斎や勉強が出来るスペースがあると便利ですし、ロフトなどを使って隠れ家的な場所を作るのもおすすめです。
収納も家電や食材を収納できるパントリーがあるとキッチンがすっきりし、こちらも棚の高さや奥行など収めておきたい物を考えて計画します。

著者:田代恭子

筆者プロフィール

青森県青森市生まれ。
おしゃれな家づくりのために、デザイン住宅の魅力やバリエーションについて発信しています。